シアリス20mg
シアリス5mg
シアリス（Tadalafil）とは
シアリス（Tadalafil）は、勃起不全（ED：Erectile Dysfunction）や肺動脈性肺高血圧症（PAH：Pulmonary Arterial Hypertension）の治療に用いられる医薬品であり、PDE5（ホスホジエステラーゼタイプ5）阻害薬として知られています。ED治療薬として、バイアグラやレビトラと共に一般的に使用されます。
作用機序
シアリスはPDE5酵素を阻害することによって、一酸化窒素（NO）による血管拡張作用を増強させます。この作用により、男性器の海綿体内の血管が拡張し、十分な血液供給が行われることで、勃起を促進します。また、肺動脈性肺高血圧症の場合は、肺動脈と肺静脈の圧力差を減少させる効果があります。
用法と服用方法
シアリスは通常、必要に応じて服用されます。勃起不全の場合、性行為の約30分前に10mgまたは20mgの錠剤を水と一緒に服用することが推奨されます。ただし、医師の指示に従って正確な用法を守ることが重要です。また、一日に一度以上の服用は避けるべきです。
効果の持続時間
シアリスの効果は通常、服用後約36時間続きます。これは他のED治療薬と比較して長い持続時間を持つ特徴です。そのため、一度の服用で長時間にわたって性行為が可能となる場合がありますが、個人差がありますので注意が必要です。
副作用
シアリスの使用には副作用のリスクがあります。一般的な副作用には頭痛、消化不良、ほてり、鼻づまりなどが含まれます。稀に、視覚障害や突然の聴力障害が報告されることもあります。また、シアリスは他の薬剤と相互作用する可能性があるため、他の薬と併用する場合は医師に相談することが大切です。
禁忌と注意事項
シアリスは一部の方には適さない場合があります。硝酸薬やNO供与薬を使用している場合、心血管疾患を抱えている場合、高血圧や糖尿病などの疾患がある場合は、医師と相談した上で使用する必要があります。また、シアリスの誤用は健康リスクを引き起こす可能性があるため、指示通りに使用することが重要です。
まとめ
シアリス（Tadalafil）はPDE5阻害薬として、勃起不全や肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられる医薬品です。一酸化窒素の作用を増強させ、海綿体内の血管拡張を促進することで勃起を助けます。用法や副作用、禁忌などを理解した上で、医師の指導のもと適切に使用することが大切です。
